「科学する野球」中心衝突に決着をつける②-近めの球は右中間へ打つ


2021年2月22日 10:48 AM

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近め(内角)の球は右中間へ打つ(右打者)

 右打者に近めのボールを投げるとき,プレートとホームプレートを結ぶ線と投球線(球道)との角度が最大になるのは,次の二通りです.

  1. 右投手がプレートの右端を踏んで内角に投げる.
  2. 左投手がプレートの左端を踏んで内角に投げる.

 角度が最小になるのは,次の二通りです.

  1. 右投手がプレートの左端を踏んで内角に投げる.
  2. 左投手がプレートの右端を踏んで内角に投げる.

近め(内角)の球で角度が最大

①右投手がプレートの右端を踏んで内角に投げる

球種:4シーム コース:内角低め
引用元:ベースボール・サバント

②左投手がプレートの左端を踏んで内角に投げる

球種:4シーム コース:内角低め
引用元:ベースボール・サバント

近め(内角)の球で角度が最小

③右投手がプレートの左端を踏んで内角に投げる

球種:4シーム コース:内角低め
引用元:ベースボール・サバント

④左投手がプレートの右端を踏んで内角に投げる

球種:4シーム コース:内角高め
引用元:ベースボール・サバント
近めの球右中間へ打つ(右打者)
引用元:科学する野球・ドリル篇,p.161,図⑤,㋺

 右打者が近めの球を打つときの投球線(球道)

  • 右投手では「①右投手がプレートの右端を踏んで内角に投げる」ときの球道「③右投手がプレートの左端を踏んで内角に投げる」ときの球道を挟む範囲となる
  • 左投手では「②左投手がプレートの左端を踏んで内角に投げる」ときの球道「④左投手がプレートの右端を踏んで内角に投げる」ときの球道を挟む範囲となる
  • 図⑤-㋺の球道は左投手の球道の一部で,右投手の球道は描かれていない

近め(内角)の球で角度が最大になるとき,中心衝突させると打球はどこに飛ぶか

 右投手がプレートの右端を踏んで,内角に投げるときに、最も投球の角度がつきます.この球道という釘を打ち込むためには,ボールが来た方向に打ち返さなければなりません.

 このとき,打球線(弾道)とバット(トンカチの柄),両肩を結ぶ線との角度は90°になります.これが村上氏の中心衝突の理論です.

 では,この中心衝突で打ち返される打球の方向はどこになるでしょうか.村上理論では「近め(内角)の球は右中間へ打ち返す」とされています.

 しかし,もし右中間に中心衝突で打ち返すとすれば,上から見たときの投球線(球道)と打球線(弾道)は一致するので,右中間方向から打者にボールが投げられなければなりません

 マウンドを1塁側に移動でもしない限り,投手は左中間方向からボールを投げることができないので,中心衝突で近め(内角)の球を右中間へ打ち返すことができないことがわかります.

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