大谷選手の打球分布図からわかること④-バットが打球線(弾道)に対して90°で交わっているか?


2021年2月20日 11:47 PM

 「大谷選手の打球分布図からわかること①~③」で述べたように,2018,2019年は広角に打球が飛んでいたのが,2020年は特に対左投手で右方向に打球が飛んでいます

引用元:ベースボール・サバント

 「科学する野球」の中心衝突では,投球線(球道)と打球線(弾道)が一致します.

 偏心衝突では,投球線(球道)と打球線(弾道)が一致しませんが,強打するためには,インパクト時の打球線(弾道)とバットとの角度は90°になることが求められます.

 実際の打撃動作でインパクトのときに肩がどのくらい回っているか,バットが打球線(弾道)に対して90°で交わっているか確認します.

目次

①内角球を右方向に打ったケース

球種: スライダー 球速:93.4mph コース:内角真ん中
引用元:ベースボール・サバント
打球は一塁ライン際に飛んでいるのに,肩もバットも全く回っていない

 一塁手がライン際で捕球しているということは,打球線(弾道)は,ほぼ一塁側のラインと変わらないことになります.

 本来ならば,両肩を結ぶ線とバットは打球線(弾道)に対して90°で交わるべきなので,肩もバットももっと回っていなければなりません.

 ゴルフスイングの大谷選手は,肩が回っていないのは当然ですが,2018,2019年はバットは打球線(弾道)に対して90°を保っていました.しかし,2020年はバットすら90°に保つことができなくなっているようです.

 肩とバットが回っていないことをカバーするために,インパクト後,肩を回しているのですが,肩を固定していなければ両腕を伸ばしてボールを強く打つことはできないので,結局,手をこねて手首を返して打つことになります.

インパクトで肩とバットが回っていないデメリットを,インパクト後,肩を回して解消しようとする大谷選手

②外角球を右方向に打ったケース

球種: スライダー 球速:86.0mph コース:外角低め
引用元:ベースボール・サバント
打球は一塁ゴロで,肩もバットも回っていない
両腕を伸ばした状態でインパクトしているので,インパクト後,両腕を伸ばしてボールを打つことができない
インパクト後,両腕を伸ばすことができないため,手首を返して打つしかない
左投手の外角のボールを打つときによく見られる手打ちのスイング

 肩を回さないゴルフスイングでは,左投手の外角のボールを打つときに両腕が伸びてしまうため,腰が引けて手打ちになります.

 左投手の場合,外側に逃げるような球道になるため,肩を回さないと手でボールを追いかけるような体勢になります.

③真ん中のボールを右方向に打ったケース

球種: チェンジアップ 球速:86.9mph コース:真ん中
引用元:ベースボール・サバント
一塁ゴロだが,打球線(弾道)に対して90°になるまで肩とバットが回っていない
ゴルフスイングのため,インパクトの顔の向きがゴルファーと同じになる
インパクトでバットが投球線(弾道)に対して90°で交わっていないため,肩を回してカバーしようとしている
肩を回すと両腕を伸ばしてボールを打つことができないため,手首を返して打つことになる

 村上豊氏が指摘しているように,ゴルフスイングでは打つことはできません.大谷選手がゴルフスイングを続ける限り,成績を残すのは難しいでしょう.

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