2021年2月28日 4:31 PM
「科学する野球」中心衝突を解明
中心衝突が可能なのは「真ん中の球をセンターに打つ」場合のみ
「科学する野球」の中心衝突による打球の方向について,次の3つの記事を書いています.
- 「科学する野球」中心衝突に決着をつける①-遠めの球は左中間へ打つ
- 「科学する野球」中心衝突に決着をつける②-近めの球は右中間へ打つ
- 「科学する野球」中心衝突に決着をつける③-真ん中の球はセンターに打つ
マウンドの位置を考慮すると,1と2の打球方向に打ち返すことは不可能で,3の「真ん中の球はセンターに打つ」場合のみ,中心衝突が可能になることがわかります.
マウンドの形状
マウンドとは、野球において投手が投球する区域のことである。上から見ると円形で、土を盛って周囲のグラウンドよりも高くなっている。中央には投手板(ピッチャーズプレート、ラバーとも)と呼ばれる白色の板が埋め込まれている。なお、投手の「登板」という語はこの投手板の位置につくことに由来する。
引用元:ウィキペディア
形状
直径18フィート(5.4864m)の円形に土を盛り上げた構造で、高さは10インチ(254mm)と決められている。俗にお碗を伏せたような形と言われる。マウンド中央に埋め込まれた投手板は横24インチ(609.6mm)、縦6インチ(152.4mm)の長方形で、本塁の五角形の先端から投手板の本塁側の縁までの距離は60.5フィート(18.4404m)である。投手の投球動作の際には、足が投手板に触れなければならない。投球練習場(ブルペン)では、マウンドはスペースの節約のため円形ではなく横長(蒲鉾形)になっている。
ウィキペディアによると,マウンドの直径は18フィート(5.4864m)となっています. 仮に長身の投手がアウトステップして,サイドハンドの投球をおこなった場合でも,18フィート(5.4864m)の幅があれば, リリースポイントがマウンドの端にくることはまずないと考えられます.
中心衝突を求めたい場合は,センター返しを意識する

引用元:https://baseballking.jp/ns/145718
投手のリリースポイントがマウンドの端にくると想定した場合,中心衝突させるための打球線(弾道)は上図の右投手の投球線(球道)と左投手の投球線(球道)の間の範囲内に限定されます.
動画では 投球線(球道)に角度がついているように見えたかもしれませんが,リリースポイントがマウンドの端にくることは考えにくいので,実際の中心衝突の打球線(弾道) の範囲はもっと狭まることになります.つまり,センター方向に打つことを意識することで,中心衝突させることができると考えて差し支えないと思われます.
- 中心衝突の対象となる球種は速球系のボール(4シーム,2シーム,シンカー,カッター)で,厳密にいえば4シームのみとなる.
- スロー系(SFF,チェンジアップ,フォーク,スクリューボール),変化系(スライダー,カーブ,ナックルカーブ,スローカーブ,ナックル,スローボール)のボールは中心衝突の対象から外れるため,どの方向に打ち返しても問題ない.
- 中心衝突を求めたい場合は,センター返しを意識する.
- 偏心衝突に負けないスイングができれば,どの方向に打ち返してもよい.ただし,両肩を結ぶ線と肩は打球線(弾道)に対して90°で交わらなければならない.
- 球種,コースごとに中心衝突で打ち返す方向を考えながら打席に立つのは,現実的ではない.

引用元:ベースボール・サバント
「科学する野球」の「遠めの球は左中間,近めの球は右中間,真ん中の球はセンター方向へ打つ(右打者)」という中心衝突の考え方は,投手のボールが左中間,右中間からもホームプレートに投げられるのであれば,正しいといえます.
しかし,マウンドから投げる投手がそのようなボールを投げることはあり得ません.
マウンドから投げるボールはプレートを踏む位置を変えたとしても,捕手にまっすぐ向かってくるボールとみなされるので,センター返しをすることがバットとボールを中心衝突させることになります.
なお,中心衝突では投球線(球道)と打球線(弾道)が一致するので,直線とみなされない球道のボール(速球系以外のボール,厳密にいうと4シーム以外のボール)は,中心衝突の対象外となります.