2019年12月1日 11:09 AM
キム・ジェファン選手の情報
- 身長:183 cm,体重:90 kg
- 右投左打
- 2011年シーズン終了後に禁止薬物のテストステロンを不正に服用していたことが発覚し、2012年に公式戦10試合出場停止の処分を受けた。
- 2018年は44本塁打で本塁打王のタイトルを、133打点で打点王の個人タイトルを獲得した。さらにジャカルタ・パレンバンアジア競技大会に野球韓国代表として出場した。
- 2019 WBSCプレミア12ではスーパーラウンド対アメリカ合衆国戦で先制決勝ホームランを放った。しかし大会の通算では8試合の出場で25打数4安打6打点1本塁打にとどまり、打率は1割台とあまり活躍することはできなかった。
- 打撃フォームはケン・グリフィー・ジュニアのものを参考にしている。そのため極端なアッパースイングであり高いボールが弱点である。
※引用元:ウィキペディア
NPBでは見られない打撃動作
プレミア12の韓国とアメリカの試合で、韓国のキム・ジェファン選手がホームランを打った動画を観ると,日本人選手にはあまり見られない動作で打っていることがわかります.

日本式打法なら,この時点ですでに前脚は地面から離れている
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=-H1mOO7fENU
その動作とは,キム選手がボールを打った後,前足が地面から離れずずっと残っているということです.これは「人」の形で打とうとしていることを意味します.
引用元の動画を見ていただければよくわかると思いますが,この動作はMLBの強打者に多く見られる打撃動作で,アジア人,特に日本人選手,韓国人選手にはまず見られません.
NPBでは打った後,すぐに前脚が地面から離れる選手がほとんどです.映像を見たときに,アジア人ではこのような動作ができるはずがないという先入観があったため,驚きました.
| キム・ジェファン 打撃成績 KBO 2016-2018 | |||
|---|---|---|---|
| 打率 | 本塁打 | 打点 | |
| 2016 | .325 | 37 | 124 |
| 2017 | .340 | 35 | 115 |
| 2018 | .334 | 44 | 133 |
| 引用元:ウィキペディア | |||
ケン・グリフィー・ジュニア選手を参考にしたスイング
早速,キム選手の動画を検索したところ,サムネイルにケン・グリフィー・ジュニア選手が載っている動画が見つかりました.
自動翻訳が非常にわかりづらいのですが,どうやらケン・グリフィー・ジュニア選手の打撃動作を真似てフォームを完成させたということのようです.これで謎が解けました.
ケン・グリフィー・ジュニア選手の打撃動作を参考にしていることがわかる.
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=WbQlybtILJ8
グリフィー選手は,前脚の膝を伸ばすことにより,下肢のエネルギーを上肢に伝達してバットのヘッドスピードを大きくしていました.「科学する野球」の著者である村上豊氏が提唱している「人」の形で打つ打ち方です.
「人」の形で打つと,体幹が後方に倒れるため,体重が軸脚にかかり,結果として前脚の膝が伸びて前脚のかかとを地面に置いた状態になります.前脚が残り,地面からすぐに離れることはありません.

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=WbQlybtILJ8
キム選手はグリフィー選手を手本にしてフォームを完成させ,パフォーマンス向上を実現しています.完全な「人」の形にはなっていませんが,日本人選手のように,打った後,前脚がすぐに地面から離れることはありません.
日本人選手の中にも「人」の形で打つ選手が出てくれば,NPBのレベルは上がります.