村上選手の打撃理論の矛盾
「村上宗隆選手の打撃理論①-肩を回さずに身体の中で打つ」で述べたように,村上選手の打撃理論は「作られた左打者」の打撃理論になっています.

これは「作られた左打者」の打ち方(ゴルフスイング)と同じ
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=FGkP5fZse_k&ab_channel=%E4%B8%8A%E7%94%B0%E5%89%9B%E5%8F%B2
「作られた左打者」は後ろ腕(非利き腕)で押し込みができないため,ボールを遠くに飛ばせないと考えるのが一般的です.
しかし,村上選手は56本の本塁打を打ち,飛距離も出ることで知られています.「作られた左打者」の打ち方で56本打てるとしたら,非常に矛盾した話です.
村上選手は肩を回さずに打っているのか
実際に村上選手がどのように打っているのかを検証します.この動画では,ほぼ真横からのフォームを確認できるため,肩の回り具合が判断しやすくなっています.
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=LyhlUJRIW6Y&t=9s&ab_channel=%E3%83%86%E3%83%AC%E6%9D%B1%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84
54号本塁打(右方向)
まず,54号は引っ張りの本塁打から検証します.「作られた左打者」は,右方向に打つ場合でも肩を回さずに打ちます.


コマ数の関係でインパクト時の画像が確認できなかったため,インパクト直前,直後の画像を載せています.インパクト時はおそらく投手に正対するくらいまで肩は回っていると考えられます.
右投げ右打ち,左投げ左打ちの打者でも,引っ張る場合はインパクト後の肩の回転で打つ要素も入ってくるため,肩の回り具合がこの程度になることは一般的です.
インパクト時の顔の向きは前を向いており,ゴルファーの顔の向きにはなっていません.


インパクト後,後ろ腕が伸びていることも確認できます.これは左腕(非利き腕)でボールを押し込んでいるということです.
55号本塁打(左方向)
続いて55号本塁打を検証します.打ち返す方向に体が向いていなければ強打できないため,左方向に打つ場合,肩は回りません.


ほぼ真横からの画像ですが,左方向に打っているにもかかわらず肩は回っているほうです.
また,村上選手の打撃理論では顔を捕手側に残して打つとしていましたが,顔の向きは前を向いており,ゴルファーの顔の向きにはなっていません.
インパクト後も,後ろ腕が伸びてボールを押し込んでいることがわかります.
村上選手は「作られた左打者」とはいえない
村上選手の打撃動作を検証すると,肩を回して打っており,インパクト後も後ろ腕が伸びてボールを押し込んでいることがわかります.
顔の向きも打ち返す方向に向き,大谷選手のようなゴルファーの顔の向きにはなっていません.


引用元:https://www.youtube.com/watch?v=gjhv0odapZ0&ab_channel=ChihuahuaBats
画像は村上選手と大谷選手が右方向に本塁打を打ったときのものです.村上選手はインパクト前にもかかわらず肩が回っています.顔も前を向いています.
大谷選手はインパクト直後ですが,肩が回っていません.肩を回さないゴルフスイングは,「作られた左打者」では正しい動作といえます.
村上選手は打撃理論として「投手に胸を見せず左肩を残し,顔を捕手側に残して打つ」を身体の中で打つ条件としていました.
これは「作られた左打者」の打撃理論ですが,実際の打撃ではそのようにはなっていません.
右投げ左打ちの打者の中にはランディ・バース選手のように左投げ左打ちの打者と変わりない選手もいます.
村上選手もその例に漏れず左投げ左打ちの打者として認識されるべき選手ということになります.