2022年1月10日 6:44 PM
「科学する野球」では,「空手打法」で打つことが正しい打ち方とされており,フックグリップで構えることが必須となります.
フックグリップで握らなければならない理由
『「科学する野球」「空手打法」の根拠』で述べたように、柾目で打たなければボールを強打できないため、バットの真ん中の木目でトンカチで釘を打つようにボールを打たなければなりません。
では、バットの真ん中の木目で強打するためにはどうすればよいかというと、木目が手(指を除く)と平行になるようにバットを握る必要があります。
つまり、バットのマークを上にして真ん中の木目に手(指を除く)を合わせるので、トップハンド(構えで上にくる手)を掌屈(手の平側に曲げる)、ボトムハンド(構えで下にくる手)を背屈(手の甲側に曲げる)して構えることになります。

「科学する野球」では、このトップハンドの掌屈(手の平側に曲げる)と、ボトムハンドの背屈(手の甲側に曲げる)の握りのことを、フックグリップで握ると説明がなされていますが、フックグリップは本来ゴルフ用語であるため、理解しづらくなっている側面があります。

左:トップハンド(構えで上にくる手)は掌屈(手の平側に曲げる)する
引用元:科学する野球・打撃篇,p.31,図26

「科学する野球」では、ゴルフ用語のフックグリップで握ると説明されている
引用元:科学する野球・打撃篇,p.30(右),図21
「空手打法」のバットの握り方は、上に述べたとおりですが、トップハンド、ボトムハンドの握り方について、「科学する野球」でどのような説明がなされているかを引用しますので、確認していただければと思います。
ボトム・ハンドの握り方
では、どうすれば柾目で打てて、しかも強打できるかというと、図21のようにボトム・ハンドの手と腕を内捻してフック・グリップでバットを握ればよいのです。
まず、図22のようにフック・グリップのボトム・ハンド一本で構えてから、手首を返したりしないで、手の甲を空のほうに向けたままインパクトすると、図23のように柾目で強打することができます。この時の手の使い方は、ちょうどトンカチで釘を打つのに、図24のように手を使うのと同じで強打することができます。この握りのままトンカチから手を放して、指を伸ばしてみますと、フック・グリップで柾目で打つことは図25のようなバック・ハンドの空手打ちを行ったことになります。
引用元:科学する野球・打撃篇,p.32

トンカチを握って試してみてください。スクエア・グリップ(図17)とフック・グリップ(図24)とで横打ち(投手の球は横から飛んできます)をしてみると、フック・グリップでないと強打することができないことがよくわかります。
また、トンカチから手を放して、背面平手打ち(図18)と背面空手打ち(図25)とどちらが強打できますか。それは背面空手打ちに決まっています。
そこで、バットを握るボトム・ハンドは、その手と腕とを内捻し、手の甲をかぶせて握らなければならないということになります。
引用元:科学する野球・打撃篇,p.32


トップ・ハンドの握り方
では、トップ・ハンドはどのように握ればよいのでしょうか。
もちろん、バットを握る前には、バットのマークは上にしておきますが、トップ・ハンドは図26のようにバットのマークの反対側から、その手と腕とを外捻して握ります。外捻したトップ・ハンド一本で図27のように構えてから、インパクトすると図28のように柾目で当ります。この時の手の使い方は、図29のように、トンカチでクギを打つのと同じで強打することができます。この握りのままトンカチを手から放して、指を伸ばしてみると、図30のようにフォア・ハンドの空手打ちを行っています。
引用元:科学する野球・打撃篇,pp.32-33

「科学する野球」では、柾目で打つためにトップハンド,ボトムハンドをゴルフ用語の「フックグリップ」で握らなければならないとしています.