「ゴルフスイングは打てない」は本当か-フレディ・フリーマン選手の成績

 フリーマン選手のゴルフスイングについては,MLBで活躍するもう一人の大谷選手ーゴルフスイングで打つフレディ・フリーマン選手をご覧ください.

目次

フリーマン選手の成績

 「科学する野球」では,肩を回さずに打つゴルフスイングは完全否定されています.しかし,大谷選手は打てないはずのゴルフスイングで,2023年度に打率.304,本塁打44,打点95の成績を残しました(試合数は135と少ない).

 フリーマン選手がゴルフスイングでどのような成績を残しているのかを確認します.

ゴルフスイング(肩を回さない)で打つフリーマン選手
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Dvc8cvBT3zE
ゴルフスイング(肩を回さない)で打つ大谷選手
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=r1BXlvBY2N0&ab_channel=BaseballSwingpedia
スクロールできます
フレディ・フリーマン 年度別打撃成績 MLB 2010-2023
年度試合安打打率本塁打打点出塁率長打率
2010204.16711.167.333
2011157161.2822176.346.448
2012147140.2592394.346.456
2013147176.31923109.396.561
2014162175.2881878.386.461
2015118115.2761866.370.471
2016158178.3023491.400.569
2017117135.3072871.403.586
2018162191.3092398.388.505
2019158176.29538121.389.549
20206073.3411353.462.640
2021159180.3003183.393.503
2022159199.32521100.407.511
2023161211.33129102.410.567
14年18852114.3013211143.388.514
各年度の太字はリーグ1位,太字はリーグ2位,太字はリーグ3位
引用元:ウィキペディア
  • MLB14年で2114安打,通算打率.301,321本塁打,1143打点
  • 安打数:1位(2回),2位(2回),3位(1回)
  • 打率:2位(2回),3位(3回)
  • 打点:3位(3回)
  • 出塁率:1位(1回),2位(1回)
  • 長打率:3位(2回)

フリーマン選手はMLB14年で2114安打,打率は.301という高打率を残しています.196㎝,100㎏と体格に恵まれていますが,長距離打者ではなくコンタクトヒッターに近いといえます.

 安打数は最多安打が2回,2位が2回,3位が1回,打率は首位打者にはなっていないものの,2位が2回,3位が3回と毎年高打率を維持しています.

コンタクトヒッターだが長打率も高い

 2023年のフリーマン選手のコース別打率,長打率は次のとおりです.

フレディ・フリーマン 2023 コース別打率
引用元:ベースボール・サバント
フレディ・フリーマン 2023 コース別長打率
引用元:ベースボール・サバント

 データを見ると,フリーマン選手が外角低めと真ん中高めのコースを苦手にしていることがわかります.外角低めはどの打者も打てませんが,概ね全コースに対応できているといえます.

 また,コンタクトヒッターでありながら,長打率も高く,打率と打点の両方で数字を残せる打者といえます.

 「科学する野球」で打てないとされているゴルフスイングでフリーマン選手は高いパフォーマンスを維持しています

フリーマン選手と大谷選手は例外か

 フリーマン選手の成績から二とおりの考え方ができます.

 1つは打てないはずのゴルフスイングで毎年これだけ安定した成績が残せているのにはしかるべき理由があるという考え方です.この場合,ゴルフスイングは理にかなった打ち方となります.

 2つ目はゴルフスイングは間違った打ち方であることに変わりはないが,フリーマン選手と大谷選手は例外的に打てているだけという考え方です.

 フリーマン選手がゴルフスイングで安定した成績を残せている理由

  • ゴルフスイングが理にかなった打ち方であるから
  • ゴルフスイングは間違った打ち方であるが,例外的に打てているだけ

 理由を特定するには,フリーマン選手の打撃動作を分析する必要があります.

 詳しくは「フリーマン選手の打撃理論-引っ張らずにショートにライナーを打つ」をご覧ください.

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次