「入」の形で打つ-アーロン・ジャッジ

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アーロン・ジャッジ選手の情報

  • 身長:約200.7 cm
  • 体重:約127.9 kg
  • 右投右打
  • 2010年のMLBドラフト31巡目(全体935位)でオークランド・アスレチックスから指名されたが、カリフォルニア州立大学フレズノ校へ進学した。
  • 2013年のMLBドラフト1巡目追補(全体32位)でニューヨーク・ヤンキースから指名され、7月12日に契約。
  • 2017年7月7日のミルウォーキー・ブルワーズ戦で5回にジョシュ・ヘイダーからシーズン30本塁打を記録し、ディマジオが持つ球団新人本塁打記録を抜いて球団新人本塁打記録を更新した。
  • 2017年9月20日のミネソタ・ツインズ戦でシーズン100打点に到達。球団新人史上4人目となるシーズン100打点を記録すると同時に、球団史上8人目となるシーズン100得点、100打点、100四球を記録した。
  • 2017年9月25日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でシーズン49号本塁打を記録し、1987年にマーク・マグワイアが記録した新人シーズン本塁打記録に並び、同日中にトレバー・ケーヒルから2本目となるシーズン50号本塁打を記録し、新人シーズン本塁打記録を更新した。
  • 424試合、打率:.272、本塁打:119、打点:268(MLB5年、2020年まで)

    ※ウィキペディアより引用

「入」の形で打つアーロン・ジャッジ選手

 ジャッジ選手の動画を観ると,「入」の形で打っていることがわかります.

Aaron Judge Home Run Swing Slow Motion 2018-4(#PS1)
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=04rd1pi0qT0
構え 両足のつま先を内側に閉じているため,ハの字になっている
バックスイングで肩を回すと,後ろ脚から腰にかけて捻りが入る
この捻りによって蓄えられるエネルギーを「科学する野球」では内部応力と定義している
  • フライング・エルボーで構えている(手で構えず,肘で構えている)ので,後ろ肘を上げた反動(ヒッチ動作)を利用して肘を先行させてスイングすることができる
  • 軸足を斜めに閉じて構えているため,後ろ腰に捻りが入っている.
  • 後ろ腰に捻りを入れておくと,捻り戻しでステップできるので,重心の上下動が抑えられ視線がブレないという利点がある.
  • この動画では足を上げてステップしているため,重心が上下動して視線がブレてしまい,捻り戻しによるステップの利点が活かされていない.
前足が着地した後,バットを投手側に傾けたままにして慣性モーメントを小さくしている
  • 後ろ腰の捻り戻しでステップしているため,ステップ幅が小さい.
  • 前足が着地したときに前脚の膝があまり曲がっていない.
インパクトで肩が回っており,顔も前方に向いている
  • 後ろ足がフリーフットになっているので,ステップによる前方移動にブレーキがかかっている.一次エネルギー が効果的に利用されていることがわかる.
  • 前脚の膝が伸び,上体が後傾して「入」の形で打っている.下肢のエネルギーを二次エネルギーとして取り込んでいることがわかる.
  • インパクトで顔が前方に向いており,ゴルフスイングにはなっていない.
「入」の形で打つアーロン・ジャッジ選手
  • 前脚の膝を伸ばすことによって,下肢のエネルギーが股関節を介して体幹,上肢に流れ,体幹が後傾する際に体幹を鋭く回旋させることで,スイングスピードを加速している.
フォロースルーで上体は後傾するため,前脚が残る
  • 「入」の形で打つと,体幹が後傾し体重が軸足にかかるので,インパクト後,前脚が残る.
  • 「入」の形(左打者は「人」の形)で打っていない場合,打った後すぐに前足が地面から離れる.
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